サークルで経験人数が急上昇

入学式の朝、私が通うことになった都心のキャンパスは、他大学の男子学生にぐるりと取り囲まれ、次から次に差し出してくるサークル勧誘のチラシで、まともに歩けないほどだった。
高校まで共学だった私は、友人たちから「女子校に行くなんて、出会いを捨てたね」と言われていたが、とんでもない。

入学式後も、入れ代わり立ち代わり男子学生たちが門の前に立ち、サークルやパーティの勧誘に精を出すのだった。

よく見ていると、容姿端麗な女子学生にしか声をかけていない。
小声で「80点以上の女だけにチラシを渡せ」と指示を出す声なども聞こえたりして、無礼千万である。
女子学生を品定めするために来ているような輩も多かった。

そんなある日、友人たちが講義の合間に校舎の窓から双眼鏡で外を見ていたので、何をしているのか聞いてみると、門の外にたむろしている男子学生たちを品評しているのだった。

「今日はハズレ」だの、「また○○大学だ。あそこはパス」だのと言いたい放題。嬉々として品定めをしている男子学生が無邪気に思えるほどの、したたかな女子学生たちであった。

まあ、そんな売り手市場の私たちは、ともかくモテた。
信じられないぐらいモテた。
私の容姿は特に秀でたものではないにもかかわらず、毎日が男性との出会いだった。

その男性は、容姿端麗の女性を攻め落とせなかったために、私たちに妥協してきていたのは知っていた。
でも、正直、悪い気はしなかった。
昼も夜もベッドも忙しい毎日だったから。

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